目の下のたるみ・クマ治療の学術論文 | 銀座みゆき通り美容外科・美容皮膚科・婦人科形成:東京(銀座)・大阪(梅田)

学術論文

医師向け学術専門誌 PEPARS.213号/2024年9月発行
「下眼瞼の美容外科」
全国病院出版会

下眼瞼形成術(目の下のくま治療)
「経結膜的眼窩脂肪切除と脂肪注入の組み合わせによる下眼瞼形成術」

銀座みゆき通り美容外科総院長 水谷和則

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医師向け学術専門誌 PEPARS.87号
「眼瞼の美容外科 手術手技アトラス」
全国病院出版会

下眼瞼形成術(目の下のくま治療)
「経結膜脱脂と脂肪注入の組み合わせによる下眼瞼形成術」

銀座みゆき通り美容外科総院長 水谷和則

眼瞼の美容外科
下眼瞼形成術

加齢などによる下眼瞼や中顔面の立体系の変化を、皮膚切開せずに脂肪組織の増減によって改善させる下眼瞼形成術について解説する。手術方法は、まず下眼瞼に膨隆した眼窩脂肪を経結膜脱脂することにより減量する。ついでnasojugal groove、palpebromalar groove、mid cheek grooveを谷底とした陥凹部分に脂肪注入して容積を増量することにより、下眼瞼途中顔面を滑らかで若々しく健康的な立体系に修正する。

下眼瞼の脂肪注入は精密な注入手技が要求され、注入する脂肪は粒子が細かく生着率が高いものが望ましい。このため吸引採取した皮下脂肪組織を細断し、加重遠心分離によって脂肪細胞と脂肪由来幹細胞を濃縮したものを使用している。

下眼瞼に生じる加齢変化の中で最も重要なものは、下眼瞼と中顔面の境界を覆い隠していた頬部の脂肪組織が減少あるいは下垂し、眼窩下縁周辺の容積が低下することによって、下眼瞼と頬の境界すなわちnasojugal groove(tear trough)やpalpebromalar groove(lid/cheek junction)、さらにその延長としてmid cheek groove(malar septum)が陥凹や陰影となって可視化されることである1)2)。

実際、年齢に関係なく、中顔面に十分な膨らみがなく下眼瞼と頬の境界に陥凹や陰影があると、実年齢より老けて見えたり不健康に見えたりする。逆に、下眼瞼に加齢に伴う皴があったとしても、中顔面の高い位置に十分な膨らみがあり、下眼瞼と頬の境界に陥凹や陰影がなく滑らかであれば、若々しく健康的に見えるものである。

つまり下眼瞼や中顔面においては、皺の有無よりも立体系が加齢変化を決定づける要素であるということである3)。

以上の観点から、私は皮膚や筋肉の引き上げをせずに、脂肪組織を増減することによって下眼瞼や中顔面を若々しい立体形に修正する下眼瞼形成術を積極的に行っている4)。

手術の手順は2段階である。まず下眼瞼や中顔面の立体形を評価した時に不必要と思われる膨らみを減量する。Baggy eyelidがこれに相当し、経結膜的に眼窩脂肪を適量切除(経結膜脱脂)する。Baggy eyelidが認められない場合、この工程は不要である。

次に経結膜脱脂後の状態に応じて不足部分、すなわちnasojugal groove、palpebromalar groove、mid cheek grooveを谷底とした陥凹領域に脂肪を注入して容積を増量することにより立体系を完成させる。

皮膚の薄い下眼瞼やその付近に脂肪を注入し滑らかに仕上げるためには、粒子が細かく生着率が高い脂肪の準備が必要不可欠であり、精密な脂肪注入技術が要求される4)。注入脂肪は、下腹部や大腿内側部から吸引採取した皮下脂肪組織をホモジナイザーによって細断、ジェル化し5)、加重遠心分離によって血液や麻酔液、破壊された脂肪組織由来のオイルを分離除去して6)、脂肪細胞と脂肪組織由来幹細胞を濃縮したものを使用している4)。

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